北海道・大雪山への父子ワクワク縦走山行6日目。
7/13(火)ヒサゴ沼避難小屋→ヒサゴ沼分岐→日本庭園→ロックガーデン→
北沼分岐→トムラウシ山→南沼キャンプ指定地→トムラウシ公園→
前トム平→コマドリ沢分岐→カムイ天上→温泉コース分岐→
国民宿舎東大雪荘(泊)
今日は、いよいよ満を持して
ヒサゴ沼小屋を出て、トムラウシ山に登頂。
トムラウシ温泉へ下山しました。
このルートでは、ちょうど昨年の同じ時期に
悪天候による最悪の遭難事故が発生しており、
山行中の男女8名が亡くなっています。
事前に事故関連の記事などを読み、慎重に準備してきました。
昨日は悪天候のため予備日を設けて
一日中小屋に待機したので、すっかり体力が回復。
睡眠もそれほど要らず、
「とにかく早く出発しよう!」と決めて、朝は2:30に起床。
すぐに湯を沸かして
パックのご飯を温め、さらにそのお湯で
みそ汁とカルビ丼の素を湯戻しして朝食の出来上がり。
3時すぎには食べ終えて撤収です。
シュラフやマットをたたみ、ザックにパッキングします。
4:20ヒサゴ沼小屋を出発。
稜線のコルに上がる途中、
雪渓の表面が昨日からの風雨で凍っているため
軽アイゼンを靴に装着。
ザクザクとステップを踏みながら
斜面を登っていきます。
ヒサゴ沼分岐は、小屋を出て40分ほどで通過。
「日本庭園」への登りは思ったほどキツく感じませんでした。
素晴らしい景色を楽しみながらだったからかもしれません。
ガスっていれば、ただ登るだけになるので
山歩きは天候によって全く印象が変わります。
昨年の遭難事故当時は
雨に加えて、低気圧の影響で
風速20~25メートルという台風並みの強風が
吹き荒れていたそうです。
今日も風は強いものの、
背中に暖かい朝の陽差しを感じながら
一歩一歩登っていくことができます。
斜面を登ると巨岩があちこちに立ち並び、
時おり雪解けの水をたたえた池と高山植物の緑が組み合わさって、
まさに自然が造り上げた
「日本庭園」と呼ぶにふさわしい絶景の連続です。
しばらくすると
前方に岩塊の斜面が表れます。
「ロックガーデン」と呼ばれる場所で、
斜面の傾斜もそれなりにあるため、
ちょっとした
ロッククライミングのような状態になります。
区間としては短いものの、
足運びなどの技術が多少必要になるので
登山経験の浅い初心者や身体を持ち上げる体力が十分にない方にとっては
難所となるでしょう。
何度かアップダウンを繰り返しながら、
いよいよトムラウシ山の直下にある北沼のほとりの
北沼分岐にたどり着きました。
7:00北沼分岐着。
雪渓と水、青い空とのコントラストが
なんともいえず美しく、
しばし風に吹かれて見とれていました。
ここまでの道のりを思い返しつつ、
いよいよ、最後の難関トムラウシ山の岩峰へ登ります。
7:35トムラウシ山頂着。
標高2141m、日本百名山の北海道第二のピーク。
父親は、ここ十数年来、ずっと
この山に登ることを夢見てきたのです。
思わず、二人でガッチリと握手。
晴れ渡った頂上からは、雲海の上に
北海道中の高い連峰が見えて、この上ない絶景です。。
8:15南沼キャンプ指定地
ポットの湯でスープを入れ、パンを食べて休憩。
9:20トムラウシ公園
9:50前トム平
11:15コマドリ沢分岐
13:15温泉コース分岐
14:25登山口着。
15:00国民宿舎東大雪荘にチェックイン。
15:30温泉に入浴。
17:30夕食。
20:45再び温泉に入浴。
24:00就寝。