北海道・大雪山の父子ワクワク縦走山行3日目。
【3日目】
7/10(土)白雲岳小屋→高根ヶ原→忠別沼→忠別岳→
忠別岳避難小屋(泊)
今日は、
白雲岳小屋から高根ヶ原を通って
忠別沼、忠別岳を経て忠別岳小屋まで
6時間ほどの短い行程でした。
朝は3時に起床。
いつものように
まずはバーナーで湯を沸かして朝食の準備です。
4:55白雲岳小屋を出発。
大きな雪渓を渡って
高根ヶ原に向かいます。
白いガスと雪で
幻想的な光景が広がっていました。
だんだん稜線が広がってきて、
道の両側に花が咲き乱れています。
火山性の平たい石の散らばる地面のあちこちに、
高山植物の見事な群落が見られます。
場所によっては
寄せ植えのように何種類かの花が入り混じっているのも
色の取り合わせが美しくて目を楽しませてくれます。
しばらくすると、
稜線の左側が切り立った崖になり、
雪渓の下に高原沼のいくつかが見えてきました。
沼の周りの道はクマの生息地になっているとのことで、
通行禁止になっていました。
5:45高根ヶ原分岐。
分岐から平ヶ岳のピークを左に捲いて、
なだらかに下って、また上りかえし、
1,833mのピークを過ぎると
忠別沼に向かって下りていきます。
ここがダラダラと意外に長くて、
コースタイム的にも2時間弱かかります。
8:40忠別沼着。
山中にひっそりとたたずむ静かな沼には、
流れ込む沢の水音と
時おり飛び去ってゆく鳥の鳴き声が響いていました。
9:40忠別岳山頂。
沼からの登りは
思ったよりもなだらかで楽に感じました。
山頂の片側は大きく削られていて
切り立った崖になっています。
・・・ガスが流れて一瞬、
今回の6日間で縦走して向かっていく最後の頂き、
トムラウシ山の勇姿が見えました~!
標高2,141mで、北海道第二の高さ。
山深くアプローチに時間がかかるため、
旭岳・黒岳側から縦走していくか、
麓のトムラウシ温泉から往復8時間かけて登るしかありません。
まるで、ボスキャラが
チラッと姿を現したような感じです。
こちらは完全に見下ろされています。
この山行は、
さながら「ロード・オブ・ザ・リング」のようで、
目的地である北海道第二の高さのトムラウシ山に
リングをおさめに行くようなものだと思いました(笑)。
忠別岳山頂の片側はなだらかな平原になっていて
高山植物チングルマの花が満開のお花畑でした!
感動モノです。
それにしても・・・忠別岳からの下りは
道の両側からハイマツの枝が覆いかぶさってきていて
雨に濡れた枝からの圧力と水はねが
厳しくて閉口しました。。
あ~しんど。
11:10忠別岳避難小屋着。
稜線の分岐から下ること20分。
雪渓を斜めにトラバースした先に
三角屋根で二階建ての忠別岳小屋がありました。
濡れた上着とスパッツを脱いで干し、
垂直なハシゴを登ってロフト状の二階へ。
一階はやや湿っぽいですが、
二階はなかなか快適。
縦走のメインルートから外れているので、
私たち父子のほかは
単独行の二人が後から入っただけです。
11:30パンとスープで昼食。
昼食後に、小屋前の雪渓を渡って水を汲みに出ました。
日頃は蛇口をひねれば水道から水が出てきますが、
山では飲み水の確保が重要。
その後は、もうすることもないので
小屋の二階にマットとシュラフを広げて
寝そべりながら記録整理など。
16:50夕食。
18:30就寝。