【プロ起業コーチの問いかけ・第17回】最高の自分を発揮した瞬間や時期は?

プロ起業コーチの問いかけ・第17回

「あなたが最高の自分を発揮した瞬間や時期はいつでしたか?」
「その時、何が見え、何が聴こえ、何を感じ、どんな気持ちでしたか?」

解説とエピソード

こんにちは!プロ起業コーチの青葉 航です。
いつもお読み下さり、ありがとうございます。

先日、4月に伊豆にて開催した起業セミナー第6期の3日間は、
私にとって、全てが調和し、会心のワークショップでした。
ここ数年目指していたことが最高に実現したといえます。

受講者の反響も熱く、「感動しました!」という声が
セミナー中も、終わった後も多々寄せられました。

さらに改善できる点はあるのですが、現時点で
持てる力を100%近く発揮できた、といえるでしょう。

なによりも、自分自身が
リラックスして集中しており、落ち着いて楽しんでいました。
打つ手が全てうまく運ぶような、流れの良い理想的な状態でした。

あなたも、そのような理想的な状態を経験されたことがありますよね?
きっと一度ならず、何度もおありだと思います。

今回は、
私が大学時代にテニスで最悪の負け方をして
精神面を強化することの大切さに気付き、
メンタル・トレーニングに取り組んだ際のエピソードです。

大学3年・21歳の春。
高校からテニスを始めて6年目の私は、
サークルの部内トーナメントで、
大学からテニスを始めたN先輩と試合をしていました。

高校でテニスを始めてから、小・中学校のサッカーで培った
フットワークの良さを武器に、それなりに上達し、
私のプレー技術的には、部内で中の上くらいの実力でした。

N先輩のほうは、とにかくボールを拾いまくって
ひたすら山なりに相手コートに返すだけというベタなプレースタイル。

私はそれほど上手くもないのに、プレースタイルにおいては
自分なりの格好良さを追求していましたから(笑)
回転の少ないボールを直線的に返球したり、
いかに厳しいコースを狙ってきれいにエースを取るか、
といったことにこだわっていました。

ところがその試合で、序盤は調子良くとばしていたものの
途中からミスが続くようになってきて
気がついたらスコアがひっくり返り、逆にミスできないという
大きなプレッシャーがかかる状態になっていたのです。

焦ってペースを変えようとしても、
遅くて力の無い山なりのボールが返ってくるだけ。

かえってこちらがオーバーしたり、ネットに引っ掛けたりして
徐々にスコアが追い詰められ、
気持ちが動揺してビビッている状態になっていました。

緊張して身体がこわばり、
自分からのサーブまで入らなくなってくる始末。

ひたすら安定して同じペースを続ける相手を崩すどころか、
すっかり自滅してしまったのです。

対外試合に代表として出場するための条件を得るために
勝ち上がるはずが、なんと2回戦で敗退。

なんとも格好の悪い結果以上に、私がショックだったのは
自分のスタイルが貫けず、すっかり自信を失い、
テニスが全く楽しく感じなくなってしまったことです。

「なぜ、技術的には明らかに私の方が上のハズなのに、
N先輩に負けてしまったのか・・・?」

当時は週に6~7日はテニス三昧でしたから、
しばらく悶々とした日々が続き、
答えを求めてグルグルと巡っていました。

そんなときに出会ったのが、当時話題になりつつあった
ジム・レーヤー博士の「メンタル・タフネス」という本。

そこには、
「メンタル(精神面)の要素が、勝負の50%以上を左右する」
と書かれてあったのです。

今日では、あらゆる分野において
メンタルの要素がもっと重視されていますが、当時はまだ
そうした認識が広がっている最中でした

直感的に「これだ!」と思いました。

高校でテニスを始めて以来、単純にボールを打つことが楽しくて
プレッシャーのかかる試合よりも、
気楽な練習の方が好きだったのですが、その理由も分かってきました。

本来は持っていながらも、
コンスタントに発揮することができない理想の自分を
どうすれば引き出し、最高の状態をキープできるか?

それはスポーツのみならず、仕事や人間関係においても
常にテーマとなることです。

もちろん、技術を高めることは不可欠です。

しかし、日によって成績やプレーにムラがあるのは、
精神的に不安定になるからなのです。

常に理想の精神状態(ステート)で臨み、
その状態を維持し続けることによって、
常に優れた成果を生み出すことができます。

では、
どのように精神面・心を鍛えればよいのでしょうか?

当時私が実践した方法は、今でいう
コーチングやNLP(神経言語プログラミング)の手法に近いものでした。

精神的に強い選手の行っている方法・手順と必要な条件を
モデリングした上で、いくつかの構成要素に分解し、
それぞれについての状態チェックを
毎日、毎試合ごとに自分自身で行うのです。

夏の次のトーナメントに向けての数ヶ月間、私はほぼ毎日、
自分の心身の状態をチェックし続けました。

別にプロを目指すようなレベルではありませんから、
コーチをつけたわけでもなく、
自分でセルフコーチングを行ったのです。

自分の思考のクセ、頭の中で起こっている内的対話に気付き、
望ましくない考え方や言葉を使い始めたら「ストップ!」と止め、
望ましい方向に舵を切り直します。

数ヵ月後、いよいよ試合の日がやってきました。
そこで、自分でも驚くような成果を手にしたのです。

1学年上の4年生の実力者の先輩に勝ち、
さらに同じ学年のトップクラスの選手にも勝ってしまいました。

二人とも試合前までは私より「格上」と見なされていたので
部内の勢力地図が塗り変わってしまったのです。

いちばんビックリしたのは、自分自身です。

試合中、スコア的に追い込まれた場面でも
自分の思い通りの場所にボールを打ち込むことができ、
視界はクリアで、頭も冴えていました。

精神状態を安定させ、
常にポジティブなエネルギーに溢れた状態を
維持し続けることによって、
これほどまでに結果が違うことが驚きでした。

現在広まっているパーソナル・コーチング、ビジネス・コーチングは
もともと初期段階ではテニス、ゴルフ、スキー、カーレースなどの
スポーツ分野で開発され、発展したものです。

当時の私は、その後自分がプロの専業コーチになるとは
思いもよりませんでしたが、今から思えば
テニスで試行錯誤した経験は、非常に役に立ったと思います。

また別の機会に書こうと思いますが、
営業の仕事をした際にも、全く同様の心の動きが起きました。

さて。
あなたの場合は、
いかがでしょう?

「あなたが最高の自分を発揮した瞬間や時期はいつでしたか?」
「その時、何が見え、何が聴こえ、何を感じ、どんな気持ちでしたか?」

理想的な心理状態へ、
意識的に入る技術を身につけるためには、
イメージや感情を想起する訓練を繰り返すのが良いのです。

心理状態をコントロールすることは、習得可能な技術です。
楽しみながら、複数の場面について思い起こしてみてください。

→答えや気付いたこと、感想などを
以下のフォームからお寄せください!ご紹介させて頂きます♪

https://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P47467349

前回の問いかけへの投稿紹介

「あなたは、リーダーですか?いちばん向かっていることは何ですか?」

【高橋さん】より

いつもメルマガ読ませてもらっています。
今回もとてもエネルギッシュな内容ですね。

自分は、今の仕事がどうも腑に落ちない人生をそろそろ変えて、
ピアノを教えることを通して人を癒したり、文化を伝えていくという
第2の扉を近いうちに開きたいと思っています。

→皆さま、ご投稿ありがとうございました♪(航)
※スペースの関係で一部を編集させて頂いてます。

今回の問いかけ関連のオススメ本&映画

→オススメ本一覧・購入はコチラへ http://www.inspire.bz/book.htm
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★『メンタル・タフネス 勝つためのスポーツ科学』
ジム レーヤー著、TBSブリタニカ、1987年

今号のメルマガ本文でご紹介した本です。
ジム・レーヤー博士は自身の野球やテニス選手としての体験から、
人がもっと短期間で精神的な葛藤を克服し、より充実した生活が
送れるように研究し、実践的なトレーニングを紹介しています。
メンタル・タフネスの概念は、スポーツのトップ選手の指導に
とどまらず、ビジネス分野などにおいても注目されて広がりました。

★『新インナーゲーム 心で勝つ!集中の科学』
W.ティモシー ガルウェイ著、日刊スポーツ出版社、2000年

自分自身に話しかけ、叱責し、支配している声の主をセルフ1、
その命令によって行動する存在をセルフ2と命名し、人間の内部で
起きているプロセスを「インナー・ゲーム」と名づけています。
1972年発行『インナーゲーム』(The Inner Game Of Tennis)の改訂版。
当時は革命的だった理論はその後広く浸透し、今では古典ともいえます。

★『ベスト・キッド』(映画)
ジョン・G・アヴィルドセン監督、ラルフ・マッチオ主演
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(DVD)、127分

『ベスト・キッド』といえば、なんといっても印象的なのが、
ワックスやペンキ塗りでカラテの修行をするユニークなシーンです。
主人公が成長して、強いライバルを倒すというパターンは、
『ロッキー』と同じ監督だけにドラマチックで感動的。
何かに一生懸命になること、自分の力を信じ、100%実力を発揮する
ことのすがすがしさ、楽しさ、感動を味わうことができる青春映画です。
ご存知の方には懐かしい映画ですが、またご覧になってみて下さい。

あとがき

ここ数年、テニスから遠ざかっていたのですが、
昨年11月より再開し、以来3回ほどプレーしました。

ただ楽しくて、日が暮れるまでボールを打ち合っていた高校時代。
練習を楽しみつつも、勝ち負けにこだわった大学時代。
関西に赴任して週末の楽しみと人とのつながりを求めた会社員時代。

そして独立している今は、また純粋に打ち合うのが楽しく、
平日の午前中に自由と心身の開放感を実感しながらプレーしています。

同じスポーツでも、置かれている状況によって、
全く違った視点から親しんでいるのが面白いところです。

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