【掲載記事】「起業に成功する人・しない人」インタビュー記事・プロ起業コーチが語る

2004年9月20日配信
━━━━━━━オフィスファインネット presents━
好きを仕事に!
心も財布も豊かになった 普通の人たち  第31号
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<< 好きを仕事にする人々を応援している方への突撃取材! >>
6/20発刊の第19号で、株式会社ハー・ストーリィさまのご協力を経て
好きを仕事にする人々を応援している方へのインタビューをお届けしました。

今回はその第2弾として、私たちの友人で、INSPIRE代表の
中村(青葉)航さんにお話を伺いました。

会社員 → 社長 → 個人事業主と、一通りの立場を経験。
ただ一つ共通しているのは、立ち位置は違えども「夢を実現したい人」
たちの現場に居続けたことです。
千人以上の起業家や起業志願者を見てきた経験を通して、
「成功する人成功しない人」その違いを、丁寧にお話くださいました。
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突撃インタビュー! ~ 元ベンチャーキャピタリストが語る
起業に成功するひと しないひと ~
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■ 中村 航さんのプロフィール

1972年1月生まれ。
パーソナルコーチ、経営コンサルタント。
インスパイア コーチング&コンサルティング代表。
ベンチャーキャピタル、著作権・ブランド管理会社、起業家支援会社の社長を経験した後、今年2月末に経営を譲り、そのまま3ヶ月間の充電期間に入る。
6月よりフリーでベンチャー企業支援・人材育成・コーチングを軸に活動中。
自らの経験を活かし、人生の転機にある人、新しいチャレンジをする個人、新規事業を始める企業のサポートをしながら、自身の価値観に沿った
ワクワクすることを活動の中心において生活している。

■ 突撃インタビュー

インタビュアー (以下 Q):朝比奈 映未
ライフワーク達人(以下 A):中村(青葉) 航さま

Q.中村さんは、最初ベンチャーキャピタル会社に勤務されてましたよね?
ベンチャーキャピタル(以下VC)の仕組みについて簡単に教えて下さい。

A.VCは、ベンチャー企業に出資することで、その企業の成長を支援し、株式の上場を共に目指します。
目的は、その企業が上場した際に得られる株式の売却益を得ることです。
VC自身も、生命保険会社や銀行などの金融機関や大手企業から出資金を集めて、ベンチャー企業に出資しています。

理論的には、10社投資した中で、3~4社が成功すれば良いといういわゆるハイリスク・ハイリターン型といわれる運用方法ですが、
出資して頂いた金融機関のお金を預かっているわけですから良い投資先、経営者を見極める厳しい目が必要となってきます。
通常は創業したての起業家には接触せず、3年連続で増収増益などの成長性あるベンチャー企業にアプローチしています。

私自身は投資先発掘もそうですが、むしろ、自分が起業する際の勉強になると思って、たくさんのベンチャー企業経営者にお会いし、成功と失敗
のパターンを学びました。
今回は、学んだことの一部でもお伝えできればと思います。

Q.せっかく起業に挑戦しても、成功する人と成功しない人がいると思います。
まずは成功する方について、教えていただけますか?

A.「成功」の定義は人によって違うと思いますが、ここではVCの視点に立って、事業を伸ばして利益を増やしていくことに絞りますね。

まずは経営の面から、「成功する人」というのを申しますと、
1.儲かる仕組みを作れる人(最重要)
例えばレモン1個を90円で仕入れたとします。
レモン1個を100円で卸したり、小売りだけなら、儲けは10円。
それを加工して例えばレモネードにして売れば、300円で売れて儲けが210円になるかもしれません。

レモンは一例ですが、大量に仕入れたものをそのまま売るケースが非常に多いですよね。
それで在庫が発生して叩き売ったりして損がでたりする。(笑)

その時に、お客さんの喜ぶ付加価値を生み出せる知恵があればジュースの原料にしたり、お酒で割ってもいいし。
「収益感覚」というのか、それを磨いていくことが重要ですね。
商売の仕組みづくりを誤ったり、価格のつけ方が間違っていたりすると、どんなにがんばって仕事をしても利益が出てきません。

レモネードの話は、アメリカの子どもが商売を覚えるときに実際に行なうということで、日本ではこの辺りの教育がなっていないと、よく対比して言われてます。

次に、人間的な面から、「成功する人」というのを申しますと、
2.周りに人が集まってくる人

それがビジョンからくるのか、生きる姿勢なのか、価値観なのか。
他人を惹きつける要素というのは人それぞれだとは思いますが、周りの人から「好かれる」というのは重要ですね。

ベンチャーキャピタルの社内では、「敵が一人もいない人がいい」とまで言ってました。
もっと詳しく言うと、謙虚さ、素直さ、ということでしょうか。
頑固な人はダメです。信念を貫く頑固さは必要ですが、自分を全く変えようとしない頑固さは成長の障害になります。

3.「当たり前のことを、当たり前にできる」ひと
シンプルだけど、これができる人は、なかなかいないんですよね~(笑)。
時間など、日々の小さな約束を守るといったことを守れない方は、声高に掲げた売上目標を守れないというところにつながってくるのですよ。

独立・起業というと大袈裟に聞こえがちですが、実はそんなに特別なことをする必要はないのですよ。
経営は一日一日の積み重ねですから、当たり前のことをきちんとできることが大事です。

Q.なるほど~。時々、遅刻してしまう私には耳が痛いですが(笑)。
さて、今度は成功しない方の特徴も、良ければ教えていただけますか?

A.面白いのが、成功パターンはわりと人によって全く違ったりしてくるのですが、失敗はパターンに分類することができるんですよ。
私は「失敗」に関する分析をした新聞や雑誌の記事が好きで、普段から集めています。

ここでは、ひとつだけ挙げてみると、コミュニケーションが下手な人。
例えば、こちらが質問した際に、質問の意図を組もうとせず、自分の話ばかりする人ですね。
傾向としては、技術系の社長さんに多いです。
コミュニケーションがズレるので、家族や同僚ともあまりうまくいっていない場合があります。
不幸なのは、本人があまりそのことに気付いていないことです。
それでいて、「俺のことを、誰も理解していない」とボヤいたりします。
それは会社経営以前の課題で、悲しいことですよね。

Q.・・・あぁ、コミュニケーション力は不可欠なんですね。
ところで、中村さんはサラリーマン経験をして経営者になり、その後に独立起業されたということですが、「会社員」と「起業家」の違いは
どんな点だと思われますか?

一番の違いは、「ONとOFF」の切り替えの点かな。
サラリーマンは会社を離れれば、スッとOFFに切り替えられます。
しかし、起業家はずっとONですね。休みの捉え方も違います。
起業家「仕事のために、休むんだ!」
サラリーマン「土日のために、働くんだ!」

起業家は日々、背水の陣で挑んでますね。
毎日が真剣勝負です。
今日売れても、明日お客が買ってくれる保証はないわけです。
だから工夫を重ねます。
コスト意識が強く、決断が速いです。

Q.当メルマガの読者は、「好きを仕事にする!」と意欲的な方が多く、今の職場を続けながら、それが実現するまでを準備されてる方もおられ
ます。
実現までの期間での準備や心構えなどでアドバイスがあれば教えてください。

A.自分の「好き!」が見つかれば、それに近いところで働くことをお勧めします。
もし現在の仕事が自分の好きな分野と違うなら、思い切って転職を考えてみてもいいかもしれません。
仕事の中で学びながら、お金をもらえる方が絶対良くないですか?

例えば、アロマテラピストになりたい場合、仕事をしながらスクールに行くという方が多いですよね。
一番の近道は、そのスクールを運営している会社で働くことかもしれませんよ。
技術のみならず、経営のことも学べる可能性があります。
自分の好きな分野で成功している社長のもとで一緒に仕事が出来たら最高に学べます。
カバン持ちをするのが一番なんです。

また、会社で働いている間に色々と挑戦されることをオススメします。
会社員だと失敗しても、怒られるだけでしょう。(笑)
でも、独立後の失敗は、生活に直結します。
失敗の重さが違うんです。
辞めてみると、会社というのは色んなことを学べる宝庫だった、とつくづく実感します。

目的をもってしっかり働くことで会社をフル活用して、独立へのトレーニングをされてはいかがでしょうか。

Q.独立へのトレーニング・・・これは、前回ライフワークインタビューに
登場した八納さんも同じことおっしゃってましたね。
最後に、好きを仕事にしたい方へ、何かメッセージをお願い致します。

A.「何事も、10年やったら、プロになる」これは、僕の信念です。
人によって学ぶスピードが違うのでに3~5年でなる人もいるかも
しれませんが、10年一つのことをやり続けたら、プロになれますよね。
だからこそ、10年間飽きずに続けられる好きな仕事を見つけたい。

僕にとって、このメルマガの読者は「同志」です。
僕も一読者だし、「好きを仕事にする」をテーマにこれまでやってきましたし、これから数十年、皆さんと一緒に同じ時代を歩んでゆくことになります。
その間も、自分の好きなことをもっともっと探しつづけるでしょうね(笑)

有益な情報はどんどん発信していこうと思っています。※
どこかでお会いできるのが楽しみです。
一緒にやっていきましょう!
それを心からお伝えしたいです。

Q.中村さん、お忙しいなか、ありがとうございました。

※「出会いを生かす」というテーマで読者が自らに問い掛けるコーチング系のメルマガを準備中です。

■発 行 元:オフィスファインネット メルマガ編集部
Copyright(C), 2004 オフィスファインネット

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