【掲載記事】2003/7/10 超ベンチャー新聞 第4号

■仕事は一人では出来ない。信頼関係がすべて。
株式会社エス･ピー･エム　代表取締役　中村 航

社長は「チャンスメーカー」
打つのはあくまで顧客
四番打者でなくていい

爽やかな笑顔が印象的な中村氏が代表取締役を務める(株)エス･ピー･エム（以下SPM）は、「立ち上げ期」から「急成長期」に移行するベンチャー企業の支援を行なっている。
もともと親会社がブランド・ライセンスの取り扱いをしていたため、会員制の異業種ネットワークを構築することとなった。そこで同社が設立されたという。

現在は「衣・食・住・遊・学」の各ライフスタイル分野で、次世代のブランドを創り出す潜在力を秘めた、キラリと光る企業・人を独自の視点で発掘し、１年間の期間で支援契約を締結。より際立ったビジネスモデルを確立するために、「ヒト・モノ・カネ・情報」といった外部資源をコーディネートし、事業拡大を支援している。

中村氏は大学卒業後から、ベンチャー企業に投資し、育成する会社に在籍した経験を持つ。その当時から、取引相手に年上の社長が多かった。そんな中で中村氏は、信頼関係を最も重要とし、「相手にとって自分が最後の切り札になれたとしたら、それは一番嬉しい信頼関係の証」だと話す。中村氏をはじめSPMのスタッフは、多くの経営者との間に強い信頼関係を築き、顧客企業に「チャンス」を与え続けている。

SPMのオフィスがある東京・四谷で、月1回開催される交流会には起業家志望の学生も姿を見せており、「興味のある学生にはぜひ手伝いに来てほしい」と中村氏は語る。

■会社概要
本社所在地：東京都新宿区
設立　　　：1998年11月
事業内容　：ベンチャー企業の立ち上げ期における事業展開サポート、
投資家・金融機関に対する新規事業の情報提供、
ビジネス・経営情報の配信・提供等
主要取引先：「衣食住遊ぶ学」各ライフスタイル分野のベンチャー企業

取材者／山口県立大学4年　部坂純子
東洋大学4年　讃岐裕樹
日本女子大学4年　岡田典子