肥後の石橋巡り、2日目。いにしへの人々の情熱に感動!

今日も昨日に続き、「ワクワクの旅・家族編」。
熊本の石橋巡りをしました。

朝から低気圧の接近により雨風が強く、
チェックアウト後しばらくしてから「通潤山荘」を出発。

まずは
すぐ近くの五老ヶ滝まで下りて見ました。

といっても、
雨具で完全防備して強い雨風を避けながら。

こんな日に滝を見に行くのは
ウチの家族くらいではないでしょうか(笑)。

五老ヶ滝は増水して
とんでもないことになっていました。

濁流が流れ落ちて爆音がしています。大迫力。
これはこれで滅多に見られない貴重な光景と、
一同納得して、車に戻ります。

今日は阿蘇の温泉に泊まる以外に確たる予定がないので、
行けるところまで行ってみよう!とばかりに石橋巡りを開始。

ものすごいおおまかなイラストマップと
カーナビを見ながら、直感を頼りに
山奥にある石橋・雄亀滝(おけだき)橋へ。

谷の上に石橋で水路を通して、
水田に水を引いたのです。

車で麓から登ること30分ほど。
こんな高い山奥に、石橋を造るなんて!
それだけでも感動モノです。

さらに砥用の石橋を3つほど巡り、ひとつは結局見つからず。

昔参加したオリエンテーリングに似て、宝探しの気分です。

昼食後は砥用から御船町へ。
門前川橋、下鶴橋、金内橋を巡り、最高の八勢橋へ。
この八勢橋がまた感動的でした。

熊本から宮崎に抜ける旧街道・日向往還の石畳から
八勢川を渡る谷間に架かる石橋のたたずまいは
なんとも美しく、タイムスリップしたような錯覚すら感じます。

・・・それにしても、
こんなに石橋に惹かれるのは何だろう、と考えていました。
単なる観光以上に、心奪われるものがあるのです。

感じるのは、橋を掛けた、いにしえの人々の情熱。

今回巡った全ての橋が、
為政者ではなく、民衆によって
民衆の資金と労働力を費やして築造されています。

中には、失敗したら切腹を覚悟していたリーダーが居ました。
そして、そのような熱い思いを持って掛けられた橋は
数百年の間ずっと人々の役に立ち続けている。
喜びや幸せに貢献している。

そんなスピリットが、
橋に残っている感じがするのです。

石橋巡りを終えて
阿蘇の地獄温泉に浸かりながら、
現在の私たちが、自分が、
後世のために遺せるものは何だろう?
と考えていました。

本当に、良い旅になっています。